親:「勉強しなさいっ」→子供:「無視」
↑よくある光景です。
うちもそうでしたから、隠しだては無用です(笑)。
なぜ、いつから、子供は勉強しない様になるのでしょうか。
冒頭のタイトルの様に親が子供に無視されるのは、大体小学生か中学生にかけて位だと思います。
それ以上になると、親も少し子供を大人扱いする様になってくるからです。
子育てには、手遅れと言う言葉はありません。
もし思いあたる事があって改善したいなら、この記事の方法を、是非参考にしてみてください。
会話は小学生向けに書いていますが、中学生なら少し大人に近い文章に変えてもらえば問題ないかと思います。
有難い事に、私の子供は今は勉強が大好きです。
ある時期までは「どうやって勉強させるか」と悶々としていました。
親が変われば子供も変わります。
是非、皆さんの子育てにお役立てください。

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メリットがないと動かない→子供も大人も同じ
あなたが急に
「これからこの仕事をしてください。」
と言われたとします。
すぐさま自分のしている事を投げうって、その仕事ができますか?
普通は、
「えっ時給は?」とか、
「何で自分がやらなきゃいけないの?」
とか、思いますよね?
しかし、優しいあなたは嫌々その仕事をやってあげました。
そしたら↓
「ここが間違ってる。直してください。なんでここで間違うんですかね~」
と言われました。給料はゼロです。
・・・・で、次も同じ様に仕事を頼まれたら、その仕事やりますか?
やらないですよね?(笑)。
子供が何かしている時に「勉強しなさい!」と言われる事は、これと同じ事なのです。
そりゃ~勉強もしなくなりますよね。
自分の子供も、そんな気持ちだったに違いありません(泣)。

やる気の素って何だろう?
じゃあ今度は、あなたがこう言われたとします。↓
「今から〇〇を完成してください。完成したら5万円払います。」(←簡単な内容)
↑どう思いますか?
「やろうかな。(ワクワク)」
となりませんか?
さらに、
「この仕事が成功したら、たくさんの人に尊敬されます。そしてもっと楽で楽しい仕事のオファーがどんどん舞い込んできて、あっという間にお金持ちになれますよ!」
と言われたら、疑いつつも、もっとやってみたくなりませんか?
さらに、
「ああ、残念です。やってもらいたかったのですが、他の方が先にやって頂ける様です。では。」
と言われたらどうですか?
「えっ自分がやりますよ。」
という気持ちになりませんか?

「今すぐメリット」と「未来メリット」
子供だって大人だって、同じ人間です。
自分にメリットがあると思えば、やるんです。
逆に、メリットが全くないのに動くなんて、ちょっと不自然という気もします。
ボランティアされてる方だって、喜びがあったりして精神的にメリットがあるからやるのではないでしょうか。
さて、では子供には、どんなメリットを与えれば良いのでしょうか?
メリットには、「今すぐメリット」と、「未来メリット」があります。
先程出てきた例で言うと、
「完成したら5万円払います」→「今すぐメリット」
「あなたはたくさんの人から羨ましがられ、(更に)この仕事よりもずっと楽で、楽しい仕事のオファーがどんどん舞い込んできて、お金持ちになれますよ。」→「未来メリット」
です。
勉強嫌いな子供にとって勉強は、「今すぐメリット」ではありません。
全くもって、楽しくないからです。
だから大人が「ただ働き」を強いられるのと、同じ様な感覚なんですね。
「勉強が嫌いな子供」には、手始めに「今すぐメリット」を与えるしか方法はありません。
そうです。
「ご褒美を与える」っていう、アレですよ、アレ。
基本的に「ご褒美」は、なるべく子供に選ばせます。
「扇風機10個もらって嬉しいかい?」
その方がワクワク感があるからです。
お菓子でもお金でもテレビでも、内容に文句をつけないでください。
「じゃあこれでどう?」と、数量についてだけ、子供と交渉してください。
大人が働く場合、普通はお金をもらいたいからですよね?
「仕事が終わったら、この扇風機を10個差し上げます。キラっ。」
って言われても、働きませんよね?
あなた:「さようでございますか。」→以後、無視。
という、自然の流れに乗るはずです。
「自分がやりたい事・欲しいもの」=メリット
だからです。
望んでもいないのに勝手に決められた→メリットが無い
と判断するのが普通です。

「手始めに勉強させる」基本のやり方
これをやる場合、話し方ひとつで成果がグッと変わってきます。
じっくり御覧くださいね。↓
「ドリルのこのページを完成させたら、好きなテレビを30分見ていいよ。」
ではなく、
「ドリルのこのページを完成させたら、好きな事を30分やってもいいよ。」
↑手始めに、こう言ってください。
「好きな事」は、大人が決めないで子供に決めさせます。
そして与える課題は、ハードルの超低い所から始めてください。
ハードルが高いと、子供はやる気を無くし、石の様に動かなくなるからです(笑)。↓こうなります。
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「終わったら教えてね。丸つけるから。」
と言って、見える場所で放置してください。
子供がそれをやり終えるまでは、他の事を始めさせずに、その課題に向かわせてください。
勉強を好きになる為の第一歩→親の話し方
子供が取り掛からない場合は、こう言いましょう。
「やりたくないならやらなくてもいいよ。その代わり、やり終わるまでは他の事はさせられない。」
「ずっとそこでじっとしてるなら、それでも良いよ。何日かかっても、いつ始めてもいいよ。でもやる事が終わるまでは、そこにいてね。」
「やり終われば〇〇ができるけど、やり終わらなければできない。ずっとそこで、ぼ~っとしてるしかないね。お母さんはどっちでも良いよ。自分で選んでね。」
頑固な子供でも、大体これでやり始めます。
もっと頑固な子供で、何時間もやらなくても構いません。
お風呂・食事・寝る等の基本的な事は、そちらを優先させてください。
しかし、ご褒美になる事は、断じてやらせないでください。
課題が終わっていないのに、ご褒美のテレビを見せてはいけません。お菓子をあげてはいけません。
それをやるとまた振り出しです、ここはキリっと、頑張ってくださいね。
ご褒美を上げない事は虐待にはなりませんから、キリッとしていて大丈夫です。
やり終わるまでは、子供と根比べです。
*「そんな忍耐力は私にはない!!」という、
まるで私の様な方は、↓の方法でやってみてください。

時間をかけないやり方
もし基本のやり方で「大変過ぎる」と思うなら、タイムリミットを決めましょう。
「30分でこれを終わらせる」という様にです。
タイムリミット内でできなかったら、その日はご褒美無しです。
絶対ご褒美あげちゃダメですよ~。
子供はやらないとご褒美がないと分かれば、絶対にやります。
これでやらなかった場合は、「普段からご褒美が多い」か(←飽食の時代)、「ご褒美に魅力がない」かのどちらかです。
「ご褒美無くても良いなら、やらなくてもいいよ。お母さんは全く困らないし。」と少し突き放すのも有りです。
ここで、札束が飛んでいくのを抑える心理が子供に働きます。
メリットを感じたものが飛んでいきそうになると、人はそれを抑えようとします。
目の前から無くなりそうになると、よりメリットが大きく感じるんですよね。
例の中では、
「ああ、残念です。やってもらいたかったのですが、他の方が先にやって頂ける様です。では。」
と言われた部分です。
自分のものになりそうな時は、人はそのメリットを疑ってかかる傾向があります。
しかし目の前から無くなりそうになると、メリットの魅力は倍増します。
少し乱暴な言い方になってしまいますが、
子供だろうが大人だろうが、「メリットと労力を比べてメリットが勝てばやる」んです。
子供が勉強をやった後の対応
この仕上げ作業は、とても大事です。
ここで間違うと全てがパーですから、しっかりと頭に入れてくださいね。
課題が終わったら、採点をしながら思いきり褒めてあげてください。
「頭いいね、偉いね」ではなく、
「よく頑張ったね!!お母さんは嬉しいよ~!」
「〇〇の脳みそは、久しぶりに使ってもらって、超喜んでるよ。頭の中に宝物を増やす事ができたね、良かったね!」
の方が効きます。
頑張った事を褒められると、子供だって「また頑張ろう」と思うからです。
結果ではなく、「頑張った」「脳が喜んでる」「頭に宝物が増えた」という事にスポットをあててください。
子供にメリットがあるという事に、スポットをあてるんです。
悪い結果は、完全無視を決め込んでください。
淡々と採点はOKですが、コメントは「ここ惜しかったね~」位にとどめましょう。
「間違ったらダメ」→「勉強」=「イヤな事」
に、舞い戻ってしまうからです。
今だけの結果が欲しいのか、子供が勉強を好きになって欲しいのか、よく考えてください。
目先の間違いなんて、どうでもいい事です。
子供が悔しがったら、励ましてあげましょう。
「失敗は成功の元って言葉があってね。
間違いなんて、超どうでもいい。
どうしたら次に成功するかだけ、考えればいいよ。
悔しい気持ちがあるなら絶対、成功できる様になる!」
と言ってあげましょう。
勉強が好きになれば、子供が自分で間違いを直していきます。
親は採点係ではありません。
勉強させたいなら、「子供を励ましていく」のが一番手っ取り早いんですね。
親は子供にとって、素晴らしい存在です。
その親が「ただの採点係」に成り下がるから、子供は勉強がつまらなくなるのです。
「勉強=未来メリット」を熱く語れ!
普段から、子供にこんな話をしてください。
「脳みそは筋肉と同じで、使ってあげるとどんどん成長するんだよ。」
「知ってる?どんなに元気のいい赤ちゃんでも、ベッドに縛り付けられてずっと動かないと、普通に歩く事もできなくなるんだ。」
「○○は、たくさん動いて筋肉を成長させる事ができたね。だから今は、ジャンプもできるし走る事もできるよね?」
「走れたりジャンプできるから、変な人に追いかけられたら走って逃げる事ができるよね?筋肉っていう宝物が、○○を助けてくれるんだよね。」
「脳みそも同じ。脳みそは使ってあげるとどんどん成長して、○○を必ず助けてくれるスーパーマンなんだ。
○○は脳みそがなかったら、大人になって悪い人に騙されそうになったら、どうやって自分を助けるの?」
と言います。

続けて、熱く語ってください。↓
「勉強は、頭の中に宝物を入れるのと同じ。頭の中に入れた財産は誰にも盗まれないし、○○を必ず助けてくれるし、幸せになるお手伝いもしてくれる。」
「お母さんやお父さんは先に死んじゃうから、○○をずっと守ってあげられないかもしれない。
その時は脳みその中の宝物が、必ず〇〇を助けて幸せにしてくれるんだよ。」
「だから親はみんな、子供に勉強をしてもらいたがるんだ。子供に幸せになって欲しいから。」
「お母さんやお父さんが死んだ後も、○○がちゃんと自分を守って幸せになって欲しいから、○○には、頭の宝物を増やしておいて欲しいんだ。」
「でも○○がやらないなら、仕方がないね。トイレだって勉強だって、お母さんが代わりにやってあげられないもんね。自分でやるかやらないか、決めれば良いよ。」
と、熱く語りましょう。
こんな風に、
「自分の未来メリット」=勉強
を普段の会話に盛り込むなりして、何回も繰り返し子供に話してあげてください。
段々子供も、洗脳されちゃいます。
勉強した後は、必ず「良かったね。またお宝が増えたね~」と喜びを共有していきましょう。
「どんどんお宝が増えちゃったらどうする~?」と子供に聞いてみてください。
大抵の子供はニヤニヤしてくれます。
そうやって段々と、子供の中で勉強が楽しいものに変わるはずです。
親は、あくまでも「自分の為に勉強をするのだ」という事を子供に自覚させましょう。

この記事内に書いてある事を何度も繰り返して実行してみてください。
今は勉強が嫌いな子供でも、全然大丈夫です!
安心してください。
親の関わり方ひとつで、子供は勉強が大好きになります。
勉強大好きになると、勝手に親のレベルを越えていってしまいます(泣笑)。
勉強が「楽しい・知りたい・ワクワク」に変われば、子供は自分から勉強をします。
親は勉強が楽しいという事だけ教えてあげれば、充分なんですね。
これはひとつの方法です。
他にも色々な方法を記事にしていきますから、是非色々試してみてくださいね!

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